2008年04月11日

ラルテ・ヴェトラリア―17世紀初頭のガラス製造術

ラルテ・ヴェトラリア―17世紀初頭のガラス製造術ラルテ・ヴェトラリア―17世紀初頭のガラス製造術
アントニオ・ネリ 日本ガラス工芸学会 坂田 浩伸

春風社 2007-12
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土井朋子さんからオススメされたこの本。
本のタイトルどおりの17世紀初頭のガラス製造術、当時の人々が綺麗なガラスをつくるために試行錯誤重ねたガラス素材のつくりかた、色の出し方、絵付け顔料のつくりかた、当時のガラス窯の図版などが「宝典」のように紹介されています。(この本を開いて、まず家人が持っている「パスタ宝典」みたい!と思ったのですが、この話が通じる人は・・・いないかな〜)

なぜガラスに綺麗な色がつけられるのか、どうして透明になるのか
などなど、ガラスそのものに興味にある方にオススメです。

吹きガラスはまだやったことがないのですが、本の内容は面白いです。
吹きを始めたら、もっと深く読みこなせると思います。
土井さんご紹介、ありがとうございます!

日本ガラス工芸学会に注文すると、少々お安くなるようですよ。
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2008年04月10日

ウィーン/アム・シュタインホフ礼拝堂

s-Kirche am Steinhof13.jpg

オーストリア・ウィーンにあるオットワグナー設計による
アム・シュタインホフ教会 Kirche am Steinhof

またまたMさんから、旅先での画像を提供いただきました。
Mさんありがとうございます!
運良く内部見学ができ、礼拝堂内部は傑作!という感想も寄せていただきました。



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2008年04月09日

2002年 スタニスラフ・リベンスキー&ヤロスラヴァ・ブリフトヴァーガラス彫刻展

s-DSC00057_2.jpg

2002年7月、明治神宮東回廊で展示のあった
スタニスラフ・リベンスキー&ヤロスラヴァ・ブリフトヴァーガラス彫刻展です。

インテリア会社勤務友人介して知り合ったMさんから画像を提供していただきました。
空間デザインに携わっている方が、このガラスのインスタレーションを見に行かれていた、ということが率直に嬉しく感じました。

展示構成は建築家の隈研吾さんです。
ガラスのボリュームと明治神宮の回廊にぴったりとはまっています。
この時期はまだガラスに入れ込んでいなかったので、今になって実際に見られなかったことがとても残念です。

リベンスキーさんのガラスは1点だけ、ギャラリー仲摩さんの展示で実物を見たことがあります。あんなに大きな塊のガラスなのに、ガラスの色あいがとても神秘的で良いんですよね。


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2008年04月07日

続・大槻ガラス工作工房

大槻ガラス工作工房へ、今回はステンドグラスの友人 vitrail ayaさんとお邪魔しました。

所狭しと並べられた工具の豊富さにいつも感心していますが、
今回もまた新しい工具類と実演を見せていただき、また勉強して参りました。

前回訪問記をもとに見ていただくとわかりやすいのですが、
今回も「あっと驚く平面研磨機」で、フロートガラス板を自由自在に加工して、カット研磨機で溝掘りし、ガラスを磨いていきます。
あれよあれよという間に、ガラスはどんどん綺麗な形に成形されていきました。

最後に直圧式サンドブラスターで穴あけ。
内寸W110×D90×H90で大型ガラスのサンドブラストにも対応しています。

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砂をかけることしばらく、すぐに穴が開きました。

s-080407 007.jpg

できあがり。ただのガラス板がこんなに綺麗な形に変身しました。
見学の2人、感動の連続。



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2008年04月06日

ケイムナイフを研ぐ

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教室でのパネル制作(遅遅と進みませんが、通ってます)でケイムナイフの切れ味が悪くなりました。目で見て刃は欠けているし。
変わった形の刃で研磨は難しいので、片刃だけ研ぐように(両刃やろうと思っても刃こぼれするので)、先生から指南いただきました。


研ぐのが好きな家人に研磨を託しました。
「どこまで研磨したらいいのかサッパリわからない」と言っていましたが
研磨後のケイムナイフでは鉛線がさくさく切れます。
道具はいつもメンテナンスしなくてはいけませんね。

私が手持ちのケイムナイフはこれ1本です。
工房の先生はケイムナイフこれ1本で器用に作業をこなしています。
私は使い方がおぼつかない状態。

先日、友達が持っているケイムナイフを見せてもらったら5,6本出てきました。
写真のような円弧の刃ものもありましたが、それはあまり使っていないと言っていました。だいたい刃の部分が彫刻刀の平刃のようなタイプものでカットし、刃の幅の違いで使い分けているようです。市販のケイムナイフ以外に、サッシへらを研いでケイムナイフにしているのもありました。それぞれに使いやすい道具を見るのは面白いです。

皆さんはどんなケイムナイフを使っていらっしゃいますか?

2008年04月04日

キルンワーク 電気炉を使った手作りガラス工房

キルンワーク―電気炉を使った手作りガラス工房 (家庭ガラス工房)キルンワーク―電気炉を使った手作りガラス工房 (家庭ガラス工房)
奥野 美果

ほるぷ出版 2008-03
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キルンワーク入門書の本として是非一読をおすすめしたい本です。
入門書としてだけではなく、本格的な作品作りのアイデアやヒントにもつながると思うような、内容の濃い一冊になっています。
これからフュージングやキルンワークをやってみたい、という方にも
一般的なガラスの知識を身につけたいという方にもオススメです。

キルンワークの本と言えば、このとおりに焼けば ほぼこんな風にできる という表現か、思いっきり専門的で難解・ある程度ガラス工芸の経験がないと読みこなせないものが多かったと思います。
この本は、子供の頃見た学研の図鑑のようにビジュアルにわかりやすく
科学的根拠を提示して(理論)、実際にはどうしたらこうなるという
(実践と結果)を明確にしているので大変にわかりやすく、読んでいてもやもやとするような不透明な謎(どうしてそうなるの?という疑問)がありません。専門用語の説明も丁寧に解説しています。

こう紹介してしまうと堅い内容の本に聞こえてしまいますが
内容はとてもビジュアルで、可能な限りわかりやすくキルンワークの方法を紹介しています。またキルンワーク作家さんの工房・作業場の様子まで紹介されていて、個人で制作に取り組むためにはどんなスペースが必要なのか、設備を揃えたら良いのかまでもが紹介されています。

本に紹介されている7人の作家さんが、それまで苦労して手探りしてキルンワークの方法を見つけて展開していった技法の内容が、ダイジェスト的伝えられることに感謝したいです。個々の温度管理プログラムまでも公開しているので、大変参考になると思います。

この本が手元に届くよう手配してくださった本の中でも登場する
土井朋子さんからのメッセージに、
「この本で説明している技法は、ほんのヒントにすぎません。
この本を手にした人が、それぞれ、研究に試行錯誤して、新たな表現を見いだしてくれたら良いなぁ、と思っています」
と書き添えられていました。

私もこの本をきっかけに、多様にすばらしい作品がいっぱい生まれてほしいなと思います。
posted by whitecoat at 23:11 | TrackBack(0) | ステンドグラス・ガラスの書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月01日

世界のモダンな教会堂をたずねて

先日、調べ物でネット検索しているときに偶然出逢ったサイトのご紹介です。

「世界のモダンな教会堂を訪ねて」

西村建築設計事務所>世界のモダンな教会堂を訪ねて

ヨーロッパに点在する近代・現代建築の教会堂が見られます。
昔ながらのステンドグラスがある空間はあまり見られませんが、
現代において、教会という神聖な空間がどうつくられたのか
いろいろな建築例を見ていただき参考になればと思いました。

フィンランドのユハ・レイヴィスカ設計ののミュールマキ教会、
同じくフィンランドのオタニエミ ・チャペル、
フランスにあるコルビジェ設計のロンシャンの教会は、
私の建築時代の仲間の中でも特に人気な教会です。

近々、さらにエリアを広げた世界の教会堂を紹介した本を出版される予定なのだそうです。空間の中で何に美しさを感じるのか。そしてどこにガラスが使われて、空間にどんなエッセンスを加えているのか。
見ることで何か閃きを感じれば、「空間の中でのガラスの提案」のヒントにもなるのではないでしょうか。出版が楽しみですね。
posted by whitecoat at 22:31 | TrackBack(0) | 光のある空間・海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月29日

天主堂―光の建築

天主堂―光の建築天主堂―光の建築
雑賀 雄二

淡交社 2004-05
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建築本のメッカといえば、GAギャラリーとか南洋堂嶋田洋書でしたが、
今はみんなどうしているんだろう?久しくメッカから遠ざかっています。

最近はブログに紹介するためと、再び書店の建築のフロアーによく足を運ぶようになりましたが、アクセス便利な新宿のジュンク堂や八重洲ブックセンターに行きます。写真本は重たくてじっくりと見るのに体力も要るので、座って本を開く場がちょっとでもあるだけで助かります。
八重洲ブックセンターは建築本コーナーの奥にラウンジがあるので、ゆったりと座って本を品定めできるのが嬉しい。人もあまりいないし。

そこで見つけたこの本。
どうりで写真が綺麗だな〜と出版社を見たら淡交社でした。
長崎周辺で建造された天主堂の写真集とキリシタンの歴史の物語。

長い時間、日差しや風雨にさらされ朽ちている木枠がシンプルな図案の色ガラスにとても良く合っている。
見方によって古びは味わいになって、これだけ美しく見えるものなのかと驚きます。
畳に落ちる鮮やかなステンドグラスの透過光は神聖な色で
切り絵のようなデザインのステンドグラスがまた良かったです。
天主堂の良い部分を良くとらえた、素敵な本です。
posted by whitecoat at 22:55 | TrackBack(0) | ステンドグラス・ガラスの書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月28日

日本のステンドグラス小川三知の世界

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田辺 千代 増田 彰久

白揚社 2008-03
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八重洲ブックセンターの8階で、整理されず脇に堆く積まれていたこの本を見つけました。入荷したてという感じ、パラパラと見て即決で購入、綺麗な三知作品の写真も沢山あります。

改めて、ガラスの選び方が上手いな〜と感心して(当たり前なんですが)、青森・宮越邸の「涼み座敷の(ガラス)障子ステンドグラス」は背景の樹木が借景となり、辛夷(コブシ)のステンドグラスが和の空間に似合っていて良いなと思います。借景を加味したデザインをその当時考案したことがスゴイ。

私の好みでは、イラスト化した?花のデザインが好きなのですが、建築に嵌めるというよりかは、そんなフレームを窓際に装飾してみたいです。

絵も描けて、デザインもできて、色彩も秀でていて、小川三知の偉大さに頷いたのでありました。
posted by whitecoat at 23:48 | TrackBack(0) | ステンドグラス・ガラスの書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

AALTO 10 Selected Houses アールトの住宅

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齋藤 裕

TOTO出版 2008-03-20
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好んで前衛的であったり、流行っぽいスタイルの建築設計をする人なのに、アールトの建築は好きだと言う人が多かった。作るものとのギャップにはかなり驚いていましたが、この本を見てみれば、その理由がよくわかるような気がしました。フィンランドの自然の風景を取り込む住宅は、なにより居心地の良さがあって、四季折々の日差し、木々と草花の成長が生活の中で眺めることができる住まい。それは日本人がかつてから好んでいた住まい方にも似ていて、故にアールトのファンは多いと思うのですが。

ガラスファンでありながら、風景を切り取る、それ以上の素晴らしい窓はないと私は思います。吉村順三さんの住宅にも、そんな四季の移ろいを感じる窓があり、ライトの傑作・落水荘にも同様で。

建築設計者がステンドグラスを入れたがらないとよく聞きますが、
その理由の一つが、風景を切り取る窓のはかりしれない魅力、だと思います。
posted by whitecoat at 23:20 | TrackBack(0) | 光のある空間・海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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