2008年05月17日

ロンデルつくり見学

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こちらは、江東区にある猿江ガラスさんです。
多くの方がガラス製作するための作業をしていました。
すごい熱気です!

こちらで、大槻さんがロンデルの受注製作をされるということで ゴールデンウィークの合間の日に見学をして参りました。



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ロンデルにマットに色をつける場合、大きく分けると
ガラスが溶けたるつぼの中で色を混ぜてしまう方法と、
上写真のようなカレットという棒状の色の塊を砕き、巻き取ったガラス玉に付けて色を付ける方法があります。
他にも色の素となるパウダーを使ったり、粒状のガラスの色粒を巻き付けて、表情を出す方法などもあります。
ガラスに色を付ける方法はいろいろとありますが、目的に合わせて選択します。


以下、一連で紹介する方法は、白いフリットが付いたようなテクスチャーのロンデルガラス作りのご紹介です。

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吹き竿とポンテ竿(吹きガラス製作途中に形成する上で必要になる竿)は
ガラスを付ける部分が温められてあつあつになっています。

溶解炉から透明ガラス(スキガラス)を吹き竿に巻き取ります。
この炉に入っている色は、どの工房でも無色透明のものが殆どです。
小さな工房で溶解炉を色別にいくつも持つことはコスト上できません。なので、カレットなどの色の素を利用して透明のガラスに色を付けることが多いのです。

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全体に色を付ける場合、色のカレットは予め温めておいて
吹き竿に少しだけ巻き取ったガラスにくっつけてから作業します。
これは全体に色をかける場合の作業です。

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熱々のガラスは一気に大きくガラスを巻き取ることはできません。
少しずつ吹き竿から空気を入れつつ、時にエアーで冷まし、新たにガラスを巻き取りやすくし、溶解炉から再びガラスを巻き取り、成形していきます。
成形には水に浸した新聞紙(紙リン)を使います。
成形中どんどんとガラス玉は冷めていくので 頃合いを見てダルマ(グローリーホール)に入れて常に加工しやすい温度に保つようにします。

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ガラス玉はどんどん大きくなり、白のフリット(色ガラス)を全体に巻き付けます。

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成形作業とダルマ入れの往復。ロンデル作りの製作可能な直径サイズは、このダルマの大きさと最後に入れる除冷炉の大きさで決まってしまいます。


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どんどんと成形を進め、ポンテ竿の吹き口を指で押さえ、写真のように上へ傾けると、温かいガラスが変形して扁平な形になってきます。

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ポンテ竿にガラスを少し付けて成形したものを
吹き竿と同軸になるようにくっつけます。アシストとの絶妙な仕事です。
ポンテがくっついたら、吹き竿の根本に水滴など慎重に入れこみ、吹き竿をコンと叩くと吹き竿が離れます。

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離れた吹き竿跡部分を温めながら口を開いていきます。

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どんどん開いて、お皿に近い状態にしていきます。

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最後にダルマの中でだらんと形が崩れる直前まで温めて
ダルマから素早く出し、一気に回転させて平板にしてしまいます。当て木(桜・林檎材など)を使い成形。


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ポンテ根本に少量の水を付けて、切り離します。
除冷炉に入れて完成です。


勝手がわからず工房内でウロウロしてしまってご迷惑おかけしました!
大槻さん、そして猿江ガラスにいらした皆様、ありがとうございました!

posted by whitecoat at 00:00 | TrackBack(0) | 建築のガラスを創る工房 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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